Spotifyのブランドストーリー

最終更新: 3月11日


目次

  • Spotifyとは

  • どのようなサービスか

  • Spotifyの広告について

  • Spotify Core Values

  • 新曲「Ca Va?」を書き下ろしたビッケブランカもどこかに?「飛行機編」

  • Spotifyプレミアム3ヶ月無料〜音楽さえあればいい〜

  • Spotifyの「私以外私じゃないの」

  • 考察



  • Spotifyとは

 Spotifyは、世界で4000万以上もの曲へのアクセスを提供するデジタル音楽配信サービスである。Spotifyの特徴としては、世界3大レーベルといわれるSony MusicとかつてのEMI Records、Warner Music、Universal Musicのそれぞれに対してサービス提供契約を結んでおり、数曲おきに広告が挿入されるが無料で視聴できる(スマートフォン版ではシャッフル再生、PC・タブレット版では月40時間となる)提供形態と定額有償でサブスクリプションサービスの提供形態がある。


  • どのようなサービスか

 Spotifyは音楽ストリーミングサービスとして世界No.1のシェアを維持しており、2018年にはアクティブユーザーが2億人を突破、有料課金ユーザーは2020年現段階で1億人を突破している。そして、アーティストと世界中の音楽ファンを結ぶプラットフォームとして、プレイリストやシェア機能を通じて新人アーティストがブレイクしたり、時刻よりも海外で先に人気が出たりと新時代のサクセスストーリーを多数生み出している。また、使えば使うほどユーザーの好みを学習し、新たな音楽やアーティストとの出会いを提案している。スマートフォンを中心に電子端末を使った利用のため、使用頻度の高い若年層を中心に利用される。


  • Spotifyの広告について

 大規模なカルチャー浸透・コアバリューの刷新プロジェクトを実施したことによって確実な企業成長と社会浸透を行ってきた。そのいくつかを紹介しながら説明、考察していく。


(The Passion Tour: workshopping values the Spotify way)


これは、2013年に実施されたHRチーム主導によるコアバリュー刷新の大規模ツアーと、その背後に存在するSpotifyカルチャーのエッセンスである。Spotifyはここで何を改めて問いかけたのかというと、私たちのミッションは、「何百万ものクリエティブなアーティストに彼らの作品で生き抜く機会を与え、また何十億というファンが楽しみ刺激される機会を創ることで、人類のクリエイティビティの可能性を解放することである。」それらを踏まえて、Spotifyが掲げる5つのコアバリューはいずれの通りである。


1. Innovative

私たちは皆、パイオニアです。

私たちは独創的で創造的な思考を持っています。私たちにとって、イノベーションとはデフォルトのマインドセット、つまり、物事を改善したいというハードワイヤードされた欲求です。


2. Collaborative

私たちはみんなSpotifyだ。

私たちは一緒に強くなります。連携が良ければ良いほど、私たちはより効果的になります。機能を超えてうまく連携しているとき、私たちは止められないのです。


3. Sincere

私たちはそれを意味しています。

最高の関係は相互の信頼と尊敬に基づいています。私たちは、私たちが行うすべてのことにおいて、公正で透明性のあるものでありたいと考えています。私たちは、お互いに信頼し合って素晴らしい仕事をしています。


4. Passionate

私たちはそれを感じています。

私たちは達成したことを誇りに思っていますし、どこに向かっているのか情熱を持っています。私たちは大胆なことが好きです。私たちは、大きな賭けをしたり、間違ったことを恐れません。私たちは皆、学び、成長したいという情熱を共有しています。


5. Playful

私たちは楽しいことにはイエスと言います。

正直に言うと、オフィスではバンド演奏が行われています。私たちは遊び心のある会社であり、遊び心のあるブランドです。これまでもそうでした。私たちは、自分たちのことを真剣に考えすぎることはありません。


5つのシンプルな単語に、説明文を加える形でまとめられている。読んでいくと、他のバリューのエッセンスもうまくそれぞれがコアな形で存在している。


・mutual trust and respect

・be fair

・be transparent

・don't micro-manage

・taking big bets

などうまく収められている。


そして、よりサービスとしてのSpotifyらしさを表しているのが

・Passionate

・Playful

事業の中心に音楽があって、好きなメンバーも集まってくる。呼び方もチームはBand、コンテンツ名はBack Stageであるところが、サービスへのリンクと遊び心のあるカルチャーを感じ取れる。



  • Spotify Core Values

 5つのコアバリューと同じ楽曲名で構成されたプレイリストがあることも1つの広告として面白い形である。




日本でも、このような強力なマーケティングキャンペーンの動きがある。CMやアプリ利用中のオーディオ広告を紹介する。





  • 新曲「Ca Va?」を書き下ろしたビッケブランカもどこかに?「飛行機編」


#音楽さえあればいい を元に、飛行機でジュースを飲みながら背もたれを倒し不憫に見舞われることや自分の部屋でスマートフォンを充電するためにコードを引っ張ると事故にあう映像をポップに音楽を中心に構成されている。予測せぬ事態に見舞われた時でさえも音楽さえあれば乗り越えられる、音楽をこよなく愛する人の姿を描き、Spotifyであればいつでも好きな時に、好きな音楽を楽しめることを訴求している。







  • Spotifyプレミアム3ヶ月無料〜音楽さえあればいい〜

 今では普遍的に見えるが、日本由来の詰め込む広告形式ではなく、フォントHiragino Sans・ボタンのデザインによる簡略的かつ視覚的に分かりやすい訴えを残すことでよりSpotifyらしいスタイルになっている。季節やイベントごとで変化があるのも特徴である。​






  • Spotifyの「私以外私じゃないの」

 ゲスの極み乙女。の代表曲ともいえる私以外私じゃないの。2014年の大ヒットから4年後の2018年でもその人気はストリーミング上で絶えず、聴かれ続けていた。改めて私以外にとっての私がどんな姿であるべきか、そしてゲスの極み乙女。としての楽曲にどのような変化がなされてきたかを知るきっかけになる。






  • 考察

 現代のストリーミングサービスのアルゴリズムやプレイリスト文化だけではなく、過去の広告の仕組みと世界のテック系音楽産業の情勢を見ることで、より明快になったSpotifyの広告の展開やそのものの面白さはどこまでも尽きることがない。Appleが2020年にアプリアイコンを一新し、さらなるデザインと広告の融合を目指す中TIDALやNetflixと共に今後も見ていきたい

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