全てを踊らされて、今の僕。

 変なタイトルと思ったかもしれません。でも、これは私にとって人生が変わった瞬間であり、それは今も続いていることなのです。


 私は現在18歳、日々勉強をしています。そんなまだ短い人生の中で、あるアーティストによって私は変わりました。


 幼いころから、ピアノを習い、週末には美術館や博物館のイベントによく連れて行ってもらっていた私は普通の子供でした。中学に入った頃、クラスのみんなと遊ぶのが一番の楽しみでした。音楽も流行りの曲を合わせて聴くだけ。でも、ある時ちょっとしたことで友達と喧嘩になりました。そのうち、周りは避けはじめ、孤独になることが多くなりました。今まで周りにしか合わせてこなかった私は、何度も悩みました。学校でも反抗しようとして校則違反をすることが多くなり、気づけばちゃんと相談できる人もいなくなっていました。


 そんな日々を過ごしていた中、不意に音楽が聴きたくなり、夜中に3DSでYouTubeを何気なく開き、当時流行っていたゲスの極み乙女。の私以外私じゃないのを聴きました。そして、その次におすすめで出てきた曲に私は人生を変えられました。同じくゲスの極み乙女。の「キラーボール」。この曲は世の中への不満や失恋などの負の思いをラップに乗せながらも4つ打ちのリズムで踊りたくなるような曲です。イントロが始まった瞬間、私は泣いていました。なぜかもこの曲は教えてくれないのです、ただこの曲が終わるまでリズムに乗りながら踊り、泣くんです。今までの人間関係や色んな不安がこの曲を聴いてる間だけ忘れられるんです。大きな転機でした。


 それからの私は変わりました。ちょっとしたことでくよくよしないで、堂々と前を向くようになりました。そして、ゲスの極み乙女。の曲を一気に購入して聴き、Twitterを本格的に始めたことで、たくさんのファンの方と交流するようになりました。そこでも楽曲の感じ方や出会いの違いに驚かされながらも様々な考え方を吸収できました。今では、川谷絵音さんの作る曲を魅せられ、自分でも作曲をする他、インディーズ音楽Eggsではキュレーターとして月に1度ほどコラムを書かせていただいております。そして、最初に話した受験について、進路は芸術や工学に関する分野に進もうと考えています。こう思わせてくれたのは、まぎれもなくキラーボールだし、その影響で関わることになったたくさんの音楽と出会った人達です。本当にキラーボールに踊らされる毎日ですよ(笑)


 じゃあ、推しのアーティストとして改めて川谷絵音を紹介しますね。もうこの方の名前を知らない人は少ないと思います。ゲスの極み乙女。だけではなく、indigo la End・ジェニーハイ・ichikoroではバンドメンバーとして参加していて、さらにはDADARAY・美的計画では作詞作曲を担当しています。ソロしては、数多くのアーティストに楽曲提供をしており、数えたらキリがないほどです(笑) なぜ、惹かれるか?もちろん、歌声やルックスもその1つの要素に入るのかもしれませんが、何よりも作曲センスは素晴らしいです。短時間かつ表現したいものが凄く伝わるものが作れるんです。また、ゲスの極み乙女。では少し明るめに、indigo la Endでは失恋を中心に暗いものをと、同じ作詞作曲者とは思えないほど、様々な顔を魅せてくれます。でも、そんな彼も僕と同じ孤独や失恋したときの思いから歌っているのかもしれません。


 推しのアーティストというより、私にとって人生の鏡のようであり壁にもなるアーティストです。これを見ているあなたにもお気に入りの曲や人生が変わったアーティストがいると思います。この際、もう1度じっくりと味わってみると、また何かが変わるかもしれませんね。私はもう少しキラーボールに踊らされてきます。


 じゃあ、また。

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